「新編 懐古的洋食事情」全3巻(市川ジュン 集英社

明治〜戦後にかけての洋食にまつわるシーンを描いた短編集。「陽の末裔」が大河ドラマ的に少々固めだったのに対してこちらは肩の力を抜いて楽しめる作品。「陽の末裔」の登場人物が出てくるのもファンとしては嬉しい。
中でも好きな作品は
「ヨコハマ・ベーカリー・ブルース」
「コッヒー・ハウス・ヒル
ですね。

諸事情で外出できなかったので、引越荷物からいくつか本をサルベージ。 

・エウレーカ(岩明均著 JETS COMICS 白泉社2002)

舞台はポエニ戦争の頃のシチリア島シラクサ市。叛旗を翻したシラクサに対して軍を差し向けるローマ。それに対してアルキメデスの考案した武器で対抗するシラクサ。その様子をスパルタ人の主人公ダミッポスの目を通して描いていく。物語の導入部でハンニバルが出てきたり(カンネーの戦いの描写まで入ってるし)、アルキメデスの「ワシの図形を踏むな」の逸話もあったりと自分的にツボを押されまくり。今にして思えば、これは連載中の「ヒストリエ」に到る為のワンステップだったのかなあ、と思ったりします。時代は100年ほど違いますが。

それにしてもこの人の描く主人公はみんな同じような顔だなあ。(笑)

・「三者三葉」第3巻(荒井チェリー著 芳文社2005)

・「まじかるストロベリィ」第2巻(まつもと剛志著 白泉社2005)

・「たるとミックス!」第2巻(神崎りゅう子著 芳文社2005)

・「旧幕臣明治維新 沼津兵学校とその群像」(樋口雄彦著 吉川弘文館2005)

・「平将門」(北山茂夫著 講談社学術文庫 講談社2005)

・「明治の言葉 文明開化と日本語」(斉藤毅著 講談社学術文庫 講談社2005)

・「ロミオの青い空 10周年オフィシャルファンブック」
 (アイプランニング編 双葉社 2005)

以上(すべてではないですが、前回の上京から本日までの惨敗物、図書編)

いよいよ仕事が忙しくなってきたのと、天候と、諸々の影響によって土日の上京が実に読めない展開になってきております。12月の後半は上京ラッシュをかけるつもりですが(一部帰省もあるので)前半はどうやらアウトの様相。2週連続の現地留め置きは精神的にキツイですねえ。ボードゲーム分が空気中に足りないので(笑)

基本的に「はてな」の日記はあまりに徒然には書けないので、ボードゲーム分の濃厚な空気を吸ったり、刺激を受けたりしないと記述が減っていくんですよ。あんまり大したことを書いてきたわけじゃあないんですが(笑)

こういうときはお決まりのE.Mフォースターの「私の信条」でも読んで慰められるとします。

ヒストリエ第3巻(岩明均著 アフタヌーンKC 講談社2005)

描写は実に淡々としているのだが、それでもどんどん話に引き込まれていく。果たして何巻目でアレクサンドロス大王に主人公エウメネスは出会うのやら。(雑誌は見ていないので)
古代史が好きならオススメの1冊

・拳闘暗黒伝CESTVSセスタス第11巻(技来静也著 JETSCOMICS 白泉社 2005)

古代ローマの拳闘士を描いた漫画。作者もかなりノッているんじゃないかと思ういい出来。拳闘に留まらず、当時の生活や社会の描写も丁寧にしているのが好印象。特に今回の舞台はあのポンペイなので(しかも時代はネロ統治下ということは・・・)今後の展開が大変気になるところです。

現在の職場へは、ヒトの車に乗せてもらっているので(公共交通機関では通えないんですよ)恐ろしく読書の時間が減少。通勤の電車の中が一番集中して読めるんですよね。他にやることがないので。今は昼休みの数十分が読書の時間。当然東京とかで惨敗した書籍はこなせないままたまるわけです。ここには読んだ本の一言感想をぽつり、ぽつりと書きたいのですが。

その前に部屋の整理をしないと来週防火設備の立ち入り点検があるんですよ。とりあえず押し入れに本やらボードゲームやらを封印するしかないですね。