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諸事情で外出できなかったので、引越荷物からいくつか本をサルベージ。
・エウレーカ(岩明均著 JETS COMICS 白泉社2002)
舞台はポエニ戦争の頃のシチリア島シラクサ市。叛旗を翻したシラクサに対して軍を差し向けるローマ。それに対してアルキメデスの考案した武器で対抗するシラクサ。その様子をスパルタ人の主人公ダミッポスの目を通して描いていく。物語の導入部でハンニバルが出てきたり(カンネーの戦いの描写まで入ってるし)、アルキメデスの「ワシの図形を踏むな」の逸話もあったりと自分的にツボを押されまくり。今にして思えば、これは連載中の「ヒストリエ」に到る為のワンステップだったのかなあ、と思ったりします。時代は100年ほど違いますが。
それにしてもこの人の描く主人公はみんな同じような顔だなあ。(笑)
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・ヒストリエ第3巻(岩明均著 アフタヌーンKC 講談社2005)
描写は実に淡々としているのだが、それでもどんどん話に引き込まれていく。果たして何巻目でアレクサンドロス大王に主人公エウメネスは出会うのやら。(雑誌は見ていないので)
古代史が好きならオススメの1冊
・拳闘暗黒伝CESTVSセスタス第11巻(技来静也著 JETSCOMICS 白泉社 2005)
古代ローマの拳闘士を描いた漫画。作者もかなりノッているんじゃないかと思ういい出来。拳闘に留まらず、当時の生活や社会の描写も丁寧にしているのが好印象。特に今回の舞台はあのポンペイなので(しかも時代はネロ統治下ということは・・・)今後の展開が大変気になるところです。