・「女學生手帖 大正・昭和 乙女ライフ」(内田静枝編 河出書房新書2005年)
例の「見てる」(家政婦ではない)シリーズが堅調なのを受けてこの手の本が出たのかはさだかではありませんが、私は戦前の雑誌の挿絵画家の絵が好きなので購入。当初の目的としては松本かづちの絵に惹かれました。で、読んでいて面白かったのが「現代東京 女学校新流行語集」(『少女画報』昭和3年10月号)の再録記事でした。例えば

あんぽんたん」「イカモノ」「すこぶるつき」「ちゃんちゃらおかしい」「札付」

なんて、今でも使う言葉が(少なくとも私は普通の言葉に思える)当時の流行語っていうのが何か新鮮でした。昭和3年っていえば1928年。77年前ですよ。
まあ、そのなかで私的にヒットだったのが

「ニヤリスト」と「おもくろい」

ですかねえ。これ、当時の女学生が使ってたんですねえ。なんともオヤジギャグなのですがねえ。